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ビジネスの仕組みを読み解いて、無責任に提案していくブログです

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【カンブリア宮殿】クラシル 堀江裕介社長

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テレビ東京 カンブリア宮殿


今日紹介するのはレシピ動画サイト「クラシル」を運営するdelyの堀江社長

クラシルを見たことがある人はかなり多いのではと思う。

自分もクラシルの動画を視聴して、これならできるかも!自分もやってみよう!と思わせる不思議な魅力を持った動画だ。

 

堀江社長とは

レシピ動画サイト「クラシル」の創業者だから料理好きなのかと思ったら料理はできないのだと語る。

できない自分だからこそ、クラシルを視聴する人の立場に立って考えることができる最高の立場なのだと語る。

世界一お客様の声を聞いていると自負する同社。

創業から1日も欠かさずに1日30回SNSを見てお客様の声を聞いていると語る堀江社長は、これができなくなったら会社は終わりだと思っている。

今しんどいことに目を向けるのが企業の成長に役立つことだと思っているなど、次々に正論過ぎる「キレイゴト」を語る若い経営者。ヤフーの傘下に入った時には何を思ったのか。

創業のきっかけ

東日本大震災でボランティアに出かけた。そこでは何もできなかったと語るが、行動力は確かにある、この時点で人より抜きんでていると思う。

本人は高校時代野球に打ち込んでいたというが、甲子園に行けず、プロ野球選手にもなれず、世の中に影響を与える何者かになれなかった自分をあるいは否定的にとらえていたかもしれない。

そんなときに、ソフトバンク孫正義社長が私費で被災地に100億円を寄付したというニュースに触れて、自分でもビジネスマンの立場として、世の中に影響を与えられるんじゃないかと考え、それなら自分もやってみようと大学時代に起業したのが今のdelyだそうだ。

ここでも行動力が発揮されている。何もやらない人より何倍も凄い。

新しいサービスと新料金モデル

新しいサービス

アプリにチラシが届き、お買い得商品に合わせてレシピを表示する。さらにイオンと連携してレシピ動画で使われている食材をボタン一つでネットスーパーから購入できるスキームを構築した。

PanasonicのIoT冷蔵庫と連携して、クラシルのレシピを表示して、必要な食材を冷蔵庫の中身を考慮して、足りない食材をネットスーパーに発注してくれるサービスを期待したい。

そのために必要なことは、堀江社長も指摘しているとおりラストワンマイル戦略だ。これは流通大手も取り組んでいるが、ここを制したものがドローン時代を制すると思う。

新料金モデル

同社の収益の柱は広告である。今は月額480円のプレミアムプランが伸びている。広告は会社が儲かるが、お客様にとってはネガティブなもの。ネガティブなものを収益の柱であってはならないので、それを取り除き、お客様の熱量に応えていくことで、月額480円の料金に見合うサービスを提供するという考えだ。

そのお客様に応えようとするプレミアムプランが伸びている。YouTubeプレミアムと同じ仕組みと思われる。

 堀江社長の経営哲学

お金のためにやっていると、絶対に続かないくらいハードな仕事だと、7年経営して気付いた。世界にとっていいことをしているかを問い続けられること。そしてお客様にとって、より驚きのある何かを提供できていれば繫栄し続けられると語る。

株主のためにやるとか、お金のためにやるということでは意思決定がブレて、会社が崩れるパターンがあるんじゃないかと考える。

実際7年も経営していて、こんなに正しいことを正面から言える人は少ない。青臭いことを堂々と言えるのはそこに信念があるからだと思う。

軽く本の紹介

自分は何のために仕事をするのか、何をすればいいのか、そんなことに悩む人は多いと思うが、その点を堀江社長はクリアしていると思われる。まだその何かを見つけられない人にお勧めの本が以下です。

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド