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ビジネスの仕組みを読み解いて、無責任に提案していくブログです

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【カンブリア宮殿】スズキヤ 中村洋子社長

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テレビ東京カンブリア宮殿

今日は神奈川県の鎌倉や逗子などに展開するスーパー・スズキヤを扱ったカンブリア宮殿の内容をまとめていきます。

 

 

オリジナル商品

このスズキヤではオリジナル商品を扱っています。代表的なものは以下。

  • パートさんが考案したお弁当
  • 社長が見つけてきたフォアグラの春巻き
  • ジャンボアジフライ
  • モッツァレラチーズ
  • 地元漁港で獲れる新鮮な野菜
  • 葉山牛
  • メーカーと共同開発したブイヤベース

どれも地元の食材が多く採用されており、地元密着という印象。大手にはない魅力の一つになっている。

宅配サービスのコールセンター

スズキヤでは鎌倉や逗子は高齢者が多くて、買い物に来れない人のために宅配サービスを始めている。今流行りのネットスーパーとは違い、コールセンターに電話して、世間話でもしながら注文できるというシステムだ。

自社で宅配をして、安否確認にも貢献しようとしている点を番組では扱っていたが、そこを評価するつもりはない。ネットスーパーのインフラを整備できないから後付けであぴーりポイントの色塗りをしている印象をぬぐえない。

安否確認自体はいいことだと思うが、電話以外の方法で安否確認できるような工夫があればいいのにと思う。

ただし注目すべき点は、自社で宅配している点だと思う。

高齢者が多い地域ほど、宅配サービスは必要だし、これからの日本はどんな地域でも老人しかいない国になってしまうことを考えれば、高齢者が多く住む町の顧客情報や宅配ルートを持っていると思われるのでこういう情報やノウハウを生かしたビジネスも手掛けられると思う。

 

大手スーパーと同じ土俵で戦わない

大手にはスケールでかなわないから商品も安く仕入れられない。そうすると商品はどうしても大手よりも高くなってしまう。それでもお客様が来てくれるようにするにはどうしたらいいかと考えた結果、地元の商品をふんだんに取り入れ、大手にはないラインナップを実現している。ただそれも大手が同じものを取り扱えば、一瞬で価値を失う。

だがスズキヤさんは自分たちで開発した商品、作った商品が人気を集めているので、そこに価値があると思う。スーパーは他のスーパーでも扱う商品をいかに多く仕入れて、原価を落とすかが肝心の商売で、その点スケールで勝る大手にどうしても価格で負けてしまう。

価格勝負に陥らないようにするために商品は自分たちでも開発するという点がスズキヤの強みではないと思う。オリジナル商品は全体の1割にも上るという。

大手スーパーと同じ土俵で戦わない。これがこのスーパーの戦略のような気がする。その根底にあるものは、美味しいものをお客様に食べてほしいというとてもシンプルなものであると、社長の言葉から感じられた。