【カンブリア宮殿】生産者直売のれん会社長 黒川健太氏
興味深い経営者というかビジネスマンみーつけた。
生産者直売のれん会の社長黒川健太氏である。
テレビ東京「カンブリア宮殿」で放送されていた内容を要約したいと思います。
生産者直売のれん会って何をやってる会社?
この会社のホームページには、創業の精神が記載されていました。
食品生産者の未来は「高付加価値化」=「ブランド化」の成否に懸っていると考え、私達は「価格競争ではなく価値競争の食品流通」の構築を目指し創業致しました。
食品業界はそもそも低賃金でブラック企業が比較的多い業界と思いますが、そうならないように、ブランド化して価格競争から脱却し、お客様に高い価値を提供し続ける基盤を作ることが目標だと思いました。そのために実施していることは以下の3つです。
- 世の中に流通していない魅力ある商品を発掘して、駅ナカなどに店舗を出して世の中に商品を認知させる
- 商品のパッケージ変更や新しい売り方などを提案する
- 海外に出店する
おうち土産という戦略
黒川社長が語るには、コロナ禍による自粛期間中に会社に出社するお父さんなりお母さんは、外出を制限されている子どもたちにとっては羨ましいことで、ある意味出張に出かけることに似ている。出張に行けばお土産を買ってきてくれるのが定番だから、外出せずに自宅で待っている家族や大切な人に「おうち土産」と謳って販売するとどうか?という点に目を向けて展開した。
もともと以下の店舗は駅ナカの1坪店舗として成功していたが、コロナで需要が落ち込む中で「おうち土産」戦略を打ち出すことによって急回復を見せた。
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池袋駅にある「ミニヨン」のミニクロワッサン
このお店はクラウン製パンという福岡県にあるメーカーの商品で、博多駅では常に行列ができるお店として有名で、そのお店を東京進出させたのが黒川氏というわけ。余談ですが、首都圏の人にはピンと来ないかもしれないが、福岡で常に行列ができるというのは相当相当凄いことです。
首都圏さらには全国的にもかなり店舗展開しており、既にブランド価値を高めた八天堂のくりーむパンと塩バター食パン。これは食べたことがなかったのでこれを機に頂こうと思います。
小さな失敗を繰り返しどんどん試す、工場直売所
黒川社長が語るには、生産者が本当に作りたい商品は実は作れていないことが多いし、世の中に流通していない。本当に作りたい商品は原価が高かったり、賞味期限が短いなどの制約があり、挑戦するにはお金も時間もかかって、利益率の低い食品業界ではリスクの高いことであると思われる。
そこで黒川氏が提案するのが工場直売所。工場直売所であればコストはほぼかからないし、リスクが低いからどんどんチャレンジできる。これこそが生産者が本当に作りたいものを作る場所だという。
工場直売所で成功した阪本鶏卵のたまごサンドと厚焼き玉子。
放送されていた商品はメチャクチャおいしそうでした。ネット販売しているかなと思って調べてみたら、販売されていませんでした。衛生上の理由から販売できなのかと想像しますが、だからこそ工場直売所なんだなと感じています。
ネット販売は以下で展開していて、卵や茶わん蒸しが販売されています。
コロナ禍で見つけたオアシス
黒川社長の例えはおもしろい。コロナで売り上げが落ち込んだ経営者には、問題の構造化をして伝える。ビジネスを農業に例えると、種=商品、土壌=販路であると。コロナショックは隕石が落ちたようなもので、異常気象が続き土壌は荒れ果て、砂漠になったような状態だと語る。ただ砂漠の中にこそオアシスはあって、そのオアシスこそが「おうち土産」と「工場直売所」だったのではないかと思う。
特にミニヨンは出店したばかりで大ヒット中!お試しあれ。