tic-tac-tic

tic-tac-tic

ビジネスの仕組みを読み解いて、無責任に提案していくブログです

MENU

【カンブリア宮殿】ロート製薬 山田邦雄会長

f:id:marunomiya:20210425123213p:plain

テレビ東京 カンブリア宮殿

今日は創業120年の老舗メーカーロート製薬を取り上げたカンブリア宮殿の内容をまとめるよ。

 ロート製薬

目薬やスキンケア、機能性食品等の製造販売を行うロート製薬は、製薬企業としての本流から外れた企業だと思う。製薬企業は何百億円もの研究開発費用を投じて、僅か数パーセントの成果物で莫大な利益を上げるモデルが主流だが、ロート製薬は市販薬など町のドラッグストアで購入できる商品展開がメインになっている。

化粧水とボディソープ

43歳で社長に就任した山田氏は創業家に生まれながら、既存ブランドに頼らず、新たな分野への進出を加速させた。その代表格が肌研(ラボ)をはじめとした化粧水分野で、13年連続首位を守っているという。

さらに今注目の女性の加齢臭対策になる「デオコ」というボディソープ。男性向けの加齢臭対策ボディソープのデオウは既に認知されているが、今度は女性向けにも展開。
#おじさんでも女子高生の匂いがするというハッシュタグで話題になっているそうで、さっそく試してみたくなったおじさんがここにもいます。

ロートクオリティエイジングサロン

渋谷道玄坂にあるロートクオリティエイジングサロンでは、アイケアやスキンケアとして、カウンセリングやマッサージサービスを実施している。番組で見たアイマッサージは疲れが取れて、目元がスッキリしそうな施術だと感じた。

更に言うと、二重になりたい人のためのマッサージサービスにも応用できると思う。人により程度は異なるが、目元のむくみを取り、まぶたの脂肪を減らすなどマッサージすることで二重になれることも少なくないそうなので、メスを使わないマッサージによる二重形成サービスがあってもいいのでは?と感じた。

社内コミュニケーション

会長である山田邦雄氏は、社員に「くにおさん」と呼ばせていた。個人的にはあまりピンとこない社内ルールだと感じた。どこまで浸透しているかは不明だが、恐らく大して浸透はしていないと思う。とは言え、ビジネスの問題の根源のほとんどはコミュニケーションに起因するものが多いのも現実で、そのコミュニケーションを円滑にするには親しい呼び名から始めるのも悪くはないのかもしれない。

社員の副業解禁&推進

ロートに限らず日本の問題として、終身雇用制度の崩壊と年金不足の問題がある。トヨタ自動車ですら終身雇用を保証できるほど安心・安全な世の中ではなくなったこと。年金はいつから払えるかわからないし、金額も従来のものを保証できるとは限らないですよと国が公言しており、それは自助努力で賄ってくださいと菅総理も明言している。そんな世の中にあって、会社員の副業はもはや誰もがしなければならないものだと言える。

山田氏が言う「社員は会社の所有物ではない」という言葉は、「会社は社員の生活を保障しませんよ」という宣言にも聞こえる。そんな時代に沿った生き方を社員にも提供するため副業の解禁を実施したのだと思う。副業での学びを本業に活かす狙いがあるというが、それはあくまでロート製薬に働く魅力がある場合に限られる。給料もそうだし、世の中への貢献度や革新的なプロダクトやサービスを提供できるかが一つの物差しになってくると思う。それが今のロート製薬にあるかと言われれば、まだその途上にあると言わざるを得ないのではないか。

ただし何もしない会社よりは随分進んだ考え方をする経営者であることは間違いないと思う。今後のロート製薬がどんな魅力を備えた会社になっていくのか、注目したい。